yukimuraのメモ帳 ver.2

トライアド・リリーティア 露出系魔法少女完結篇

『トライアド・リリーティア 露出系魔法少女完結篇』(2023)
評価 : ★★★★


サークル・4Hによる同人ゲームで、ジャンルはADV+RPG
『露出系魔法少女 ラブリィ☆リリィ』『初代露出系魔法少女 ルナリィ☆リリィ』『露出系魔法女子大生クリスティア』に続く、「露出系魔法少女」シリーズの第4作目でありシリーズ完結編です。

サークル・4Hは、処女作から一貫して露出・羞恥系の同人エロゲを作り続けてきたサークルです。
これほど長い間、同一ジャンルを一貫して作り続けた、こだわりのある制作者も珍しいでしょう。
まさに露出・羞恥系サークルの雄と言えますね。
本作はそんな4Hがコンスタントに発売してきた「露出系魔法少女」シリーズの完結編であり、歴代のサークル作品の中でも最大規模の作品となっています。

このシリーズの作風は、4Hの得意とする露出・羞恥系を魔法少女のキャラでやってみましたという感じですね。
変身中の裸を見られたり、恥ずかしい衣装で戦う姿を全国放送されたり、男たちに痴漢されたりと、様々な羞恥シーンが楽しめます。
本作は、これまでのシリーズやサークル作品をプレイした人にとって特別な新味こそないものの、サークル最大規模のボリュームで多数の羞恥シーンが繰り広げられるので、プレイヤーそれぞれ何かしら気に入るシーンは見つかると思います。

『ルナリィ☆リリィ』以降はRPG要素が加わり、イベントや戦闘で手に入れたSエナジー(ヒロインが感じた羞恥のポイント)でキャラを強化したりできます。
RPG要素は簡易的なもので、ダンジョンや戦闘などもシンプルなので、それ自体が特別良いとは言えないものの、適度に遊べる感じになっています。
あくまでも、メインは羞恥シーンとストーリーですね。

そして、シリーズ完結編としてのストーリーですが、第1作から全4作品で一つの大きなストーリーとなっていて、なかなか壮大なスケールです。
シリーズの魔法少女が一同に会し、全ての戦いに決着を付けます。
露出・羞恥系のエロゲで、ここまでの大作も他にないでしょう。

私は『セーラームーン』『プリキュア』などの戦う変身ヒロインは好きなので、時空を超えてシリーズの魔法少女たちが全員集合!という展開も好きですね。
基本的にこういう、女の子たちが集まってワイワイする作品は好きなんですよね。

女の子たちの日常、露出・羞恥シーンを楽しみつつ、市民の信頼を回復しながら、巨悪に立ち向かい世界を守っていく。
露出・羞恥というニッチなジャンルと、魔法少女ものとして王道で感動的なストーリーが合わさり、幅広い人が楽しめる内容になっています。
ティアハートの心羽ちゃんのエピソードなんかは、近年流行りのダークな魔法少女ものの流れを汲んでいる感じがしますね。

シリーズ完結編として充実した内容で、まさに集大成と言える作品でした。
「これまでのあらすじ」があるので本作から始めても大丈夫ですが、シリーズ全作品をプレイすることでより思い入れが強くなります。
サークル過去作のような特化した要素はないものの、万人向けな内容なので、露出・羞恥、魔法少女など、それぞれのジャンルのファンだけでなく、純粋に面白い作品がやりたいという新規のファンにもオススメできます。