yukimuraのメモ帳 ver.2

駆動妖精アイディールレイズ

『駆動妖精アイディールレイズ』(2023)
評価 : ★★★★★


サークル・Riez-ONによる同人ゲームで、ジャンルは「ハイスピード3Dアクション + ダイナミック3Dドラマ」。
近未来でアンドロイドの女の子たちが派手に戦うアクションゲームです。

同人ゲームには、時々凄い技術力を備えた作品が現れますが、本作もそんな凄い作品の一つでしょう。
ゲームを起動した瞬間から、綺麗な3Dグラフィックで描かれた近未来都市、背を向けたアンドロイドの美少女が華麗に飛び立つ姿、テンションが上がるカッコいいBGMに引き込まれましたね。

露出度の高い近未来的なコスチュームのアンドロイドの美少女。
これだけでも私の好みのどストライクです。
そんな可愛い女の子が派手なアクションで戦い、さらにエロいシーンもある。
例えば、コンシューマーの『ゼノ』シリーズなどには、エロいコスチュームのアンドロイドの女の子が登場します。
3Dのゲームで、あのクオリティの可愛い女の子とエロいことが出来るゲームがあったら最高なのに…。
密かにそう思っていた私にとって、まさに願望を具現化してくれた作品でしたね。

女性キャラは皆可愛いですが、特にメインヒロインのアイディールは個人的に最高でしたね。
普段はアンドロイドらしく機械的な口調ですが、プライベートでは主人公に甘々でエッチな奉仕をしてくれて、戦闘では華麗に格好良く戦います。
まさに完璧美少女アンドロイドで、彼女は本当に魅力的でした。

ゲーム内容としては、ジャンルに「ハイスピード3Dアクション + ダイナミック3Dドラマ」とあるように、アクションパートとイベントパートを交互に進めていくことになります。
全編に渡ってリアルタイム3Dを使用しており、イベントパートでも絶えず女の子が動くので、常にムービーを見ているような感覚で楽しめます。

ストーリーもエロも適度に楽しめる内容で良かったですね。
西暦2200年の未来を舞台に、SFファンをワクワクさせる用語・設定を散りばめ、なかなか重厚な雰囲気が出ていました。
エロシーンも、アイディールとの甘々なエッチ、敗北による凌辱、他にも近未来の要素を取り入れたマニアックなシチュエーションがいろいろあって、個人的には満足でした。
戦闘中の敵の女性アンドロイドからのエッチなドレイン攻撃も好きでしたね。

そして、本作の肝となるアクションパートですが、これがまた良く出来ていたと思います。
普通3Dのアクションゲームというと、複雑な操作を要求される作品が多いですよね。
極端な一例を挙げると、今年新作が発売されましたが、初代『アーマード・コア』のロボットアクションには、私はかなり難儀した記憶があります。

本作はそんな3Dアクションにありがちな複雑さを排除し、簡単操作で派手なアクションが出来るように最適化されています。
キーボードの上下左右とマウスだけで、アクションの苦手な私でもハイスピード3Dアクションを気持ち良く堪能できました。
派手に動き回っても、動作は軽快でサクサク動いてましたし、その辺の技術力も凄かったですね。
私みたいにアクション苦手な人でも頑張ればクリアできるので、気になる人はプレイしては如何でしょう。

ストーリーもエロも楽しみつつ、簡単操作で派手なハイスピード3Dアクションを堪能でき、とにかく楽しい作品でした。
「私の好きなものすべて詰め込みました」という作者の発言通り、同人らしい趣味性に溢れながら、商業作品にも負けない品質も兼ね備えているのは凄いです。
厳密に言えば、細かい部分の不満もあるでしょうが、そうした欠点を上回る魅力的な作品でしたね。
私にとっても、自分と同じ趣味・嗜好を持つ作者が本気でこういう作品を作ってくれたことに感謝です。