yukimuraのメモ帳 ver.2

2023.4 雑記

主に映画とアニメの感想です。


今回の更新は軽めの雑記になります。
最近はPS5とPSVR2を買ったので、そちらを中心にしつつ、PCゲームもいろいろプレイしてます。
ちょうど今は忙しい時期を過ぎて時間に余裕もできたので、週3本くらいのペースでゲームを楽しんでますね。
と言っても、今回ゲームの感想は無いですが、今度よっぽど気が向いたら書くかもです(と言いつつ多分書かない)。

今回は、旧ブログでやっていたように、つい最近チェックした映画・アニメの中からいくつかピックアップして、★1~5の五段階評価と簡単な感想を書きました。
(★2が標準、★5は名作クラス)
それでは御覧ください。



《映画》

燃えよ剣』(2021)
評価 : ★★
お馴染みの司馬遼太郎歴史小説の映画化で、新撰組副長・土方歳三の一代記。
映像的には並の時代劇より雰囲気が出ているくらいですが、如何せん物語の進み具合が性急で、歴史に疎い私なんかは置いてきぼりを喰らいます。
最近の時代劇なら、同じく司馬遼太郎が原作の『峠 最後のサムライ』のほうがオススメです。

『牛首村』(2022)
評価 : ★
清水崇監督は代表作『呪怨』をはじめホラー映画を多く手掛けていますが、その殆んどが駄作・凡作という低空飛行ぶりです。
本作は『犬鳴村』『樹海村』に続くシリーズ第3作ですが、今回もハッタリと御都合主義の肩透かしホラーでした。
それでも、シリーズの中では割りと本格的なムードが漂う作品ではありましたけどね。
(ふと思ったのが、私はホラー映画を観るのが好きなので、今度私の好きなホラー映画特集の記事を作ってもいいかも知れない)

『リング・ワンダリング』(2022)
評価 : ★★★★
最近の邦画としては珍しい幻想譚で、個人的にも非常に気に入りました。
漫画家を目指す主人公が、絶滅したニホンオオカミを題材にした漫画に挑むが、なかなか思うように描けない。
ある日、バイト先の工事現場でニホンオオカミらしき頭蓋骨を発掘する。
漫画制作のための資料として、さらなる骨を求めて夜の工事現場に忍び込むが、そこで飼い犬を探しているという一人の女性と出会う…。
そこから主人公は、狐に化かされたような不思議な体験をすることになります。
途中、主人公が描く作中の漫画の世界を実写で再現したパートが挿入されるのですが、映像的にはこのパートが断然厳しく美しいです。
そしてラストシーン、肩透かしと思わせてアッ!と驚かされる場面は、幻想譚である本作の幕切れに相応しいものでした。


『メタモルフォーゼの縁側』(2022)
評価 : ★★★★
上記の『リング・ワンダリング』同様、本作も漫画絡みの作品ですが、こちらの題材はBL漫画です。
と言っても、BL好きじゃないと楽しめないわけではなく、BL漫画という共通の趣味を通して、女子高生と老婦人が友情を育む物語なので、そちらの趣味が無い人も安心して楽しめます。
何と言っても、世代の異なる二人の交流が胸を打ちますし、軽妙な掛け合いも面白いです。
私は芦田愛菜ちゃんが好きなので観ましたが、今のところ彼女の主演作品では一番のお気に入りですね。
映像的にも工夫が凝らされ、対照的な二人の人物の行動をマルチ画面で映した場面、走る愛菜ちゃんを断続的に映した場面が素晴らしいです。
全編を彩るT字路sというバンドの軽快な音楽もお気に入りです。
(↓の動画は主演の二人が歌う主題歌の原曲)


耳をすませば』(実写映画版) (2022)
評価 : ★★★
柊あおいの漫画『耳をすませば』の実写映画版。
耳をすませば』の映像化では、ジブリのアニメ版が名作であり決定版なので、本作はまず事前情報の時点から(特にアニメ版のファンからは)あまり良い印象は持たれないでしょう。
確かにアニメ版のように絶対観るべき作品とは言えないものの、私は本作もなかなか頑張っていると感じました。
俳優陣の溌剌とした感じや、全体的に爽やかな感じも良いです。
少なくとも、本作をむやみに否定する人とは友達になれそうもない。

トップガン マーヴェリック』(2022)
評価 : ★★★★★
洋画もそれなりにチェックしてますが、今回は特に面白かった一本だけ選出します。
今世紀に入ってから、映画界では○年ぶりの続編という作品も増えてきましたが、本作は何と36年ぶりの続編なので驚きましたね。
観る前こそ「またトップガンかよ…」と思ってましたが、いざ観てみると素晴らしい出来で、前作以上に気に入りました。
前作で戦友を死なせてしまった主人公が、その息子を含む訓練生を教育する立場となることから、心に十字架を背負った主人公のドラマが中心となります。
しかし、やはり大衆娯楽映画なので、観客の期待に応えるように、最終的には派手な見せ場で大いに楽しませてくれます。
本作最大の魅力は何と言っても、大迫力の飛行・戦闘シーン、これに尽きます。
特に終盤の敵地潜入ミッションからのドッグファイトは、息を呑むような攻防に非常に手に汗握ります。
最近はこういう、うるさい映画ファンも唸らせるような娯楽作品が足りないと思っていたので、まさに待望の作品でした。




《アニメ》

ONE PIECE FILM RED』(2022)
評価 : ★
話題作だから観てみたってわけ。
ウタのステージとAdoの歌唱により一定の楽しさはありますが、全体的には大人の鑑賞に堪えるほどの作品ではありませんでした。
初期の『ONE PIECE』しか知らない私にとっては、知らない内に麦わら海賊団のメンバー増え過ぎ!って感じでしたね。
お話的には、あんまり新時代新時代言うから、もうええわって感じでしたね。

『私に天使が舞い降りた! プレシャス・フレンズ』(2022)
評価 : ★★★
TVアニメ『私に天使が舞い降りた!』の劇場版。
本編が好きな人は観て損はないですし、そうでない人は観なくてもよいという感じですね。
私は本編が好きなので、この作品の雰囲気をまた味わうことができて、他人はともかく個人的には幸せな時間でした。
ロリキャラも可愛いですが、やはりこの作品はみゃー姉が好きですね。

『トモちゃんは女の子!』(2023)
評価 : ★★
ボーイッシュな女の子を中心としたラブコメですが、思ったよりは楽しめました。
個人的にはトモちゃんよりも、みすずとキャロルのほうが気に入りましたね。

『大雪海のカイナ』(2023)
評価 : ★★
原作・弐瓶勉、制作・ポリゴン・ピクチュアズということで、『シドニアの騎士』と同じスタッフによる期待の作品でした。
結果的に『シドニア』ほどの面白味を期待すると物足りなく、途中は結構退屈もしました。
終盤やや盛り返すも「続きは劇場版」でズッコケましたね。

『お兄ちゃんはおしまい!』(2023)
評価 : ★★★★
冬アニメは本当に不作でしたが、その中では本作が一番楽しめました。
(それにしても毎クール思うのですが、やたら作品数が多くて駄作ばかりを量産し続けるのは、日本のアニメ業界の先が思いやられます。
個人的には、90年代みたいに1クールにつき10~20作品くらいで十分)
そんな本作も、最初観た時こそイマイチに感じましたが、観ていく内に段々楽しくなりましたね。
主人公の性別が逆転するTSものである点を除けば、他愛ない萌えアニメといった感じの内容ではありますが、キャラ同士の掛け合いは楽しく、まひろが段々女の子っぽくなっていく様も面白いです。
制作は『無職転生』を作ったスタジオバインドなので、アニメの質も良好です。
評価は★3に近くもありますが、最後までストレスなく楽しめる本作には救われたので、★1つ分オマケしましょう。




バリバリ伝説 Blu-ray

アニメ『バリバリ伝説』のBlu-rayが7月に発売されます。
まず今になって発売されることに驚きましたし、この作品が大好きな私は歓喜しましたね。
私は2年前に初めて観ましたが、観終わったその瞬間から、私の好きなレースアニメ第1位の座に輝く作品となりました。
(『ピンチクリフ・グランプリ』『新世紀GPXサイバーフォーミュラ11』がそれに続きます。
実写作品の第1位は断然『栄光のル・マン』ですね)
迫力のレースシーンはもちろん、グンとヒデヨシのライバル関係も素晴らしい作品でした。


今回発売のBlu-rayにはOVA版と、OVAを再編集した劇場版の両方が収録されているようです。
個人的には、やはりカットされたシーンのある劇場版よりも、断然OVA版をまず観てもらいたいです。

本作のヒロインを演じた荻野目洋子が歌う主題歌はどれも素晴らしく、「スロープは天気雨」「涙はスピードを揺らすから」も大好きなんですが、OVA鈴鹿篇のED曲「NONSTOP DANCER」が最高に好きなんですよね。
作詞・川村真澄、作曲・小室哲哉、編曲・清水信之という豪華な布陣により作られた曲であり、物憂さと前向きさが同居したこの曲がラストに流れることで、何とも言えない余韻が感じられました。


言うなれば、全てがこの私の心を掴んで離さない、素晴らしい作品でした。
評価はもちろん★5。
好きなOVAのベスト5にも入る作品です。
(『妖獣都市』『魔法のスターマジカルエミ 蝉時雨』『バリバリ伝説』『トップをねらえ!』『るろうに剣心 追憶編』がベスト5)
未見の方には是非とも観てほしいです。

これまでVHSやLDでしか発売されていなかった作品が、今になってBlu-rayが発売したことから、現在鑑賞する手段が限られている昔のアニメがこれから復刻される可能性があるのでは?という希望が、僅かながら生まれました。
私のような昔のアニメが好きな人にとっては朗報じゃないでしょうか。

このブログをアニメ関係の方が読んでいる可能性は低いでしょうが、個人的には他にも『エリア88』『ボビーに首ったけ』『カリフォルニア・クライシス』『華星夜曲』『伊勢湾台風物語』『うしろの正面だあれ』『満ちてくる時のむこうに』などもリクエストしたいです。
高橋留美子原作の『炎トリッパー』『人魚の森』なども発売してくれると嬉しいですね。
皆さんも好きな作品があれば、関係者に届くようにリクエストしましょう。