yukimuraのメモ帳 ver.2

刹那にかける恋はなび

『刹那にかける恋はなび』(2024)
評価 : ★★


CRYSTALiAから発売のノベルゲームで、公式ジャンルは「近未来カタナ学園活劇ADV」。
CRYSTALiAの『絆きらめく恋いろは』から始まる「KATANA」シリーズの最新作です。

「KATANA」シリーズの特徴としては、特殊な刀を用いて戦う「刃道」という近未来のスポーツが人気の世界で、そこで最も有名な刃道の大会「大奉演」でそれぞれのキャラが競います。
私はシリーズ全部をプレイしてないですが、シリーズの中でも特に評判の良い『紅月ゆれる恋あかり』は割合楽しめて、★3の評価を付けています。

本作は事前に『ゆれあか』ほど楽しめないかなと予想してましたが、いざプレイしてみるとその通りで、ワンランク下の評価となりました。
事前にそう思ってたのに何で買った?と言われそうですが、完全にその時のノリで買っちゃいましたね。
まあ個人的な高評価が見込めないのに、大して考えずに勢いで買ってしまったので、完全に私の自己責任ですね。

本作のストーリーは、「刃道」に特に焦点を当てて楽しめた『ゆれあか』に比べると、いろいろ中途半端で物足りないです。
日常シーンの会話も、私には冗長で、妙にかったるく感じます。
キャラに関しても、『ゆれあか』の雪月花や紅葉ほど気になるキャラはいなかったですね。

そして肝心のグラフィック・演出ですが、シリーズ通して少しずつ進化しているんでしょうが、2024年の商業エロゲとしては、このくらいでは物足りませんね。
動的な演出にしても、10年前の『蒼の彼方のフォーリズム』や20年前の『Fate/stay night』などに比べても見劣りします。
本作をプレイしていると、平均的なエロゲメーカーの演出は、本当に大して進化してないんだなと感じますね。

そんな感じで、個人的には物足りない作品でした。
大多数のエロゲーマーはこういう作品も好きなんでしょうが、私はこういうライトノベルの延長みたいな作品をプレイすると「もう商業エロゲは買わなくていいかな…」というマイナスの気分になってしまいますね。

私が最近買った商業エロゲにはハズレが多かったので、今後はもっと厳選して買おうと思います。
特に、こういう18歳以上を対象にしながら中高生向けのラノベみたいな作品は、中年エロゲーマーの私にはもう厳しいので、今後は購入対象外にしていいでしょう。
こういう作品は若いエロゲーマーの皆さんに任せて、私はもっと自分が楽しめる作品を探すことに専念しましょう。